みなさんの職場ではどのように人材育成がなされていますか。人材育成に必要なことは 「スキル」だけではなく「環境」「関係性」「動機づけ」までを一体で整えることが本質といわれています。
今回は、何度も同じ質問をしてくる新人への対応について考えてみましょう。
誤った対応をしてしまうと、人材が育たないばかりか早期退職という悲しい事態に陥ってしまいます。どのように対応をしていくのがよいのか、あるシーンをとりあげてか考えてみます。
ー 職場の新人 ー
これはある職場での出来事です。育児休暇をとった職員の代替として派遣社員が期間限定で勤務することになりました。彼女は派遣社員として過去いろいろな職場で働いた経験がありました。その彼女の指導係として、中堅職員が任命されました。指導係は新人教育には初心者でした。新人の彼女は、指導係に毎日何度も同じ質問を繰り返していました。
ー 指導係がしたこと ー
初の勤務から数日後、新人の彼女は所属長に「辞めたい。わからないことがあっても聞けない。もう自信がない。」と伝えました。指導係は彼女からの質問の際に「前にも同じこと言ったよね。」「昨日も教えたよ。」と言っていたそうです。所属長は、彼女の辞めたい理由が指導係のとった言動が原因だと知り、彼女に指導係の対応がよくなかったことをお詫びしました。
そして所属長は、翌日指導係に言いました。「何度同じことを聞かれても、嫌な顔をせず優しくその都度答えてあげてください。聞きにくい雰囲気にしてはだめです。」と。
ー 対応を変える ー
その後指導係は、何度同じ質問をされても丁寧に答えるようになりました。新人で入った彼女もすっかりやる気を取り戻し、時間をかけながら出来る仕事を増やしていきました。こうして中堅職員も人材育成の難しさを知ったのです。
初めの一歩とはそうです。人材育成に必要なことは「スキル」「環境」「関係性」「動機づけ」までを一体で整えることと最初に書きましたが、その中の「環境」「関係性」に対応しているのが「職場の雰囲気作り」でしょう。
質問しやすい職場の雰囲気作りで人材育成は始まり、そして可能となるのです。
ー 子育てに似ている ー
人材育成は、子どもを育てる親と同じ、と考えることができます。
だれでも親として初心者で始まりますが、子どもを育てる場面を経験するにつれ自己都合の優先を控え我慢することができるようになります。
そして、突然の事象が起こっても冷静に対応していく経験を積み、感情に振り回されることなく善悪をわかりやすく説明してあげることができるようになります。
日々繰り返し同じことを継続して教え、子どもができるようになるまで見守ってあげます。そして一人の人間として扱い、尊重していくのです。
ー 柔らかな雰囲気 ー
このように、人を育てる場面は自己成長できる場面でもあり、職場での人材育成においても双方が成長できる場面であるといえます。ですので、決して人材育成とは、上の者が下の者を指導する、という誤った解釈でとらえるべきではありません。
また、双方が反発して離れていってしまってはそれで終了、進歩がありません。教える者、教えられる者お互いが干渉できるところを大事にするのです。教える者は質問しやすい、柔らかな雰囲気で接します。
初めの一歩、質問しやすい職場の雰囲気作りで人材育成は始まり、そして可能となるのです。
そして、人を育てる場面は自己成長できる場面でもあり、職場での人材育成においては双方が成長できる場面となります。
ー まとめ ー
今回職場での人材育成のシーンについて、いかがだったでしょうか。
教える者は質問しやすい、柔らかな雰囲気で人に接することによって、質問しやすい職場の雰囲気となりました。そしてそれは双方の人材育成の始まりとなることがわかりました。
皆さんの職場でもぜひ初めの一歩として、まずは質問しやすい職場の雰囲気作りから人材育成をスタートさせてみてください。






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